介護施設には、さまざまな種類があり、それぞれ特徴や役割、入居対象者などが異なることをご存じですか?介護付き有料老人ホームは民間企業による運営も数多く、新しい施設も増え続けていることから、老後の住まいの候補として注目している方も多いのではないでしょうか。ここでは、介護付き有料老人ホームとはどのような施設なのか、その特徴や費用、自分に合った施設の選び方のポイントについてご紹介していきます。
介護付き有料老人ホームは「介護や生活のサポートが受けられる住まい」

介護付き有料老人ホームをとても簡単に表すと、「介護や生活のサポートを受けながら暮らせる住まい」です。スタッフは24時間、夜間や土日も常駐していて、必要な介護やサポートを受けながら生活することができます。
介護に関しては、施設に在籍するスタッフが行うこととなります。掃除や洗濯、食事の調理に関しても施設側に任せることができます。買い物や外出の付き添いに関しては、施設独自のサポートの仕方となっており、別料金を支払って対応となる施設や、月に○○回まで対応可能とする施設、近隣の駅やショッピングセンター等をまわる無料送迎車が運行している施設、個人の要望で行う外出は家族等に依頼する施設などさまざまです。
入居対象者は、原則65歳以上の高齢者です。施設の形態や受け入れ体制により、要介護度・医療行為の必要度合い・認知症の症状などによっては入居が可能な場合とそうでない場合とがあります。そのため、A施設で入居が難しいと判断されたとしても、B施設では受け入れ可能というケースもあります。
終末期、つまり看取りまで対応する介護付き有料老人ホームも多いため、第2の我が家として人生の最期まで長期的な利用を見込んで入居される方もたくさんいます。
特色豊かな介護付き有料老人ホーム

介護施設と聞くと、従来の昔からある老人ホームをイメージされる方も多いかもしれません。しかし、現代の施設の中には、老人ホームとは思わせないような設備や外観、内装をした非常に快適性に富んだところも多く、特に有料老人ホームにおいてはその特徴が顕著に表れていると言っても過言ではないでしょう。
例えば、
- 高級ホテルのような内装と設備
- バーやシアタールーム、ジムなどを設置
- 源泉かけ流しの温泉付き
- 看護師が夜間も常駐
- 敷地内に病院が併設
- 毎年旅行を実施
- 少人数でアットホーム
など、他にはあまりないような特徴をウリにしている施設も多く、人生を豊かにするために設備やサービスを充実させているところもたくさんあります。
介護付き有料老人ホームは「特定施設」
介護付き有料老人ホームは、施設によって建物の雰囲気などは異なり、費用もそれぞれ違います。しかし、比較的利用しやすい料金設定の施設だからといって、十分なサービスが受けられないという心配は要りません。
介護付き有料老人ホームは「特定施設入居者生活介護」、通称「特定施設」という認定を受けて運営されています。この認定は、介護保険法に基づいた厚労省の定める基準を満たしていなければ受けることができません。例えば、人員や設備、運営など、ある一定の基準が設けられており、いわば高齢者にとっての快適な環境が約束されているということです。
全ての介護付き有料老人ホームに共通している点だけでも知っておくと、ベースとなる姿が見えてくるでしょう。
- 1日3食の食事が提供される(食べるかどうかは本人の自由)
- 介護は施設スタッフが行う
- 介護職員の配置は24時間常駐
- 看護職員の配置は日中常勤
- 要介護者3名に対し1名以上の看護師または介護職員を配置
- 協力医療機関を定める
- 1人部屋の広さは13㎡以上
この他にも、より細かい人員基準や設備基準などが設けられています。
「介護専用型」と「混合型」の違い
介護付き有料老人ホームには、大きく分けて「介護専用型」と「混合型」の2種類があります。この言葉は、施設のホームページ等ではあまり見かけないため、分かりにくいかもしれません。簡単にいえば、介護度の重い人が主に利用する施設か、それともお元気な人も入居できる施設か、という違いです。
介護専用型の場合、要介護1以上の認定を受けている方が対象です。一方、混合型は介護認定で要支援の認定を受けている方や自立の方も入居することができます。ご夫婦どちらかが要介護状態にあり、その配偶者はお元気で一緒に入居したい人などは混合型が良いでしょう。また、お元気なうちから早めに入居して、その後は長期的に慣れた環境で暮らし続けたいという人も混合型なら利用しやすいですね。
介護付き有料老人ホームの費用

介護付き有料老人ホームの入居にかかる費用は、まず「初期費用」と「月額費用」があることを知っておきましょう。初期費用は入居一時金のことで、いわば居住費の前払い金額のこと。施設によってその額は異なり、入居一時金を支払う必要のない施設から、数千万円やそれ以上を要するところまで幅広いです。
初期費用ゼロ円の施設の場合は、毎月支払う月額費用の中に居住費も含まれています。月額費用には、生活費、介護サービス費、その他実費となる費用などが含まれており、これも施設により異なります。一般的な月額費用の目安は、10万円~30万円程度とされています。
自分に合った介護付き有料老人ホームの選び方
自分や家族がいつか介護付き有料老人ホームの利用を検討する際には、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- 施設の掲げる介護の方針が自分の考えにマッチしているかどうか
- 長期的に無理なく支払える費用かどうか
- 施設や居室の雰囲気が心地よいかどうか
- 家族や友人が訪ねやすい場所かどうか
- 暮らしを充実させる設備や取り組みが行われているかどうか
- 人生の最期の暮らしを考えたとき、不安なく生活できる施設かどうか
こうしたポイントは、施設のホームページや見学時に確認することができます。そして何より大切なのは、1つの施設だけを見て判断せずに、複数の施設を見比べることです。それぞれの施設を比較することは、介護付き有料老人ホームがどのような施設なのかを理解するだけでなく、その施設特有の良さを知ることにもつながります。
介護施設を選ぶ時はそれぞれの施設の特徴をよく理解して
今回は、介護付き有料老人ホームがどのような施設なのか、についてご紹介しました。介護施設には、介護付き有料老人ホーム以外にもさまざまな施設があります。それぞれの特徴をよく理解することは、自分の希望する生活をできる限り続けるためにも大切です。ぜひ、色々な施設を見学して、実際に入居が必要となる時に慌てないように準備したいものですね。
この記事のまとめ
- 介護付き有料老人ホームは「介護や生活のサポートを受けながら暮らせる住まい」
- スタッフは24時間、夜間や土日も常駐していて、必要な介護やサポートを受けながら生活することができる
- 入居対象者は、原則65歳以上の高齢者
- 施設の形態や受け入れ体制により、要介護度・医療行為の必要度合い・認知症の症状などによっては入居が可能な場合とそうでない場合がある
- 介護度の重い人が主に利用する「介護専用型」と元気な人も入居できる「混合型」の2種類に大別できる
- 介護付き有料老人ホームの入居にかかる費用には「初期費用」と「月額費用」がある
- 一般的な月額費用の目安は、10万円~30万円程度
